沙弥の繰り言(235)

 販売する前から、たくさんの予約があったという「日本国紀」(百田尚樹著、幻冬舎刊)を読みました。
 余計なお世話かもしれませんが、あえて感想を言うと「多くの方に読まれると良いと思う」です。

 と言いますのは、このウェブページでも何度か取り上げていることですが、「私たちは近代(明治維新から太平洋戦争の終結)や現代(太平洋戦争の敗戦以降)史について、偏った、必ずしも事実ではないことを教えられていた」ということが、分かってきたからです。

 また、こういう事実に関係があったのかどうか分かりませんが、私の場合のように時間がなくなり尻切れになってしまい、現代史をほとんど教わらないで卒業したという例もあります。
 もしかしたら、良識を持っておられた先生方がそのように意図的に行ったのかもしれませんが、それはともかく、こんなことに似た経験が皆さんにもあったのではないかと推察するからです。
 
 日本贔屓のある外国の要人が、「日本人に欠けているのは自信と愛国心だ」と言っておられますが、はっきりとものが言えなかったのは、日本人が行ってきたことに自信が持てなかったからなのかもしれませんし、愛国心などと言おうものなら「軍国主義だ」と糾弾されるかもしれないと、反射的に口に出すのを控える慣習にいまでもなっているようなので、指摘されるとおりかもしれません。

 そうだとすれば、指摘をアドバイスと捉え、自国の歴史を改めて知るのは意義のあることだと思うからです。
 

 もちろん、「1冊で日本の歴史を」ということですから、歴史に関心を持っている方には物足りないところが出てくるかもしれません。
 そんな時は適合する書籍を探すことになりますが、数年前から資料に基づいた関連する書籍が続々と発行され、外国の著者も目立ちます、ていますのでその気になれば容易に見つけることができると思います。
 それに、分厚いのに読みやすいのは、出版の目的に合わせた設計がされているのでしょう。 

 ご存知だと思いますが、Amazonは、各書籍ごとに読んだ方からの「感想」を紹介しているコーナーがあります。
 「日本国紀」を取り上げているところを検索すると、そのカスタマーレビュー数が569件(12月20日現在)とあり、しかもこの数が増えているので、何かが動き出しているのを感じさせます。
 「感想」に対して「反論」があったり、またその「反論」への「コメント」があったりで、読んだ方々のさまざまな意見を知ることができますが、なべて「こういう本を待っていた」という声がとても多いようです。

 印象に残ったのは、最後のページを開いたところに書かれている「今、彼らの嘘に気付き、GHQの洗脳から抜け出しつつある若い世代が増えている。彼らは失われた日本的なものの回復に向けて、静かに、しかし確実に動き出している。もはやその動きを止めることは誰にもできないだろう」という一文です。

 以前、ここで「改憲」を取り上げましたが、その時「賛成は若い人の方が多い」と記述したことを思い出します。


 


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