判断

 「多分、結果はこうなるだろう」と予想していたことが、続けて反対の結果を出した。
 一つは、昨年6月の初会議に続き、今年2月27・28日に行われた米朝首脳会議の結果である。
 多くのマスコミが予想していたのと同じ結果を想定していたが、決裂というニュースを聞き、日本を取り巻く環境を思い「ホッ」とした。
 
 「選挙を控えて大きなことをまとめたいので、前のめりになるだろう」「ノーベル賞候補に」などという下馬評に、少し引っ張られていたようだ。
 トランプ氏については、2年前の大統領選の時もはずしたが、この辺りはベテランの記者たちも見抜けなかったようだ。

 もう一つは明石の市長選である。
 こちらも「ホッ」とした。
 なぜ選挙をするようになったのか、またその結果についてもご存知だと思うが、かいつまんで説明すると、「市長だった泉氏が不穏当な発言をしたということで市長の座を降りたが、残り期間の市長への候補として名乗り出て、他の二人の候補を大きく引き離し、3選を果たした」ということである。

 まったく乱暴な私見だが、私はこの舌禍事件を知った時「口に出したのはまずかったな」と正直思った。
 こう言うと「口に出さなければ良いのか」「そう思うこと自体けしからん」という人がいるかもしれないが、それはどうだろう。

 似たようなことに、「幼児のための施設を作る計画が地元住民の反対で断念した」というニュースが流れたことがあったが、この例は「子供は皆で育てよう」という義務も、民権の前には太刀打ちできないということを示したのではないだろうか。
 完成することで得られる成果を大局的な見地から検討し、1日でも早く完成することが望まれるとした案件が進展しない場合、どう対処するのが賢いのだろうか。
 
 今回の事件は、このような過程の中での、一つの出来事だったのだと思う。

 私は泉氏のことを何も存じ上げないが、選挙の結果に「ホッ」としたのは「暴言は問題だという声が拡がり、選挙に影響するのではないか」と思っていたからだろう。
 
 ともあれ再度市長に返り咲いた理由は何だったのだろうか。
 「神戸新聞NEXT」は、「神戸新聞社が行った出口調査によると、泉氏辞職の原因となった部下に対する暴言を巡っては、59%の人が『問題がある』『どちらかといえば、問題がある』とした一方で、全体の58%が『投票に影響しなかった』と答えた」(同上)とある。

 もう少し詳しく見てみると、問題視した59%の人のうち「61%は泉氏へ投票」(同上)しているし、問題ない、どちらかといえば問題ないとした38%の人のうち「88%が泉氏へ投票したと回答した」(同上)とある。
 一方、暴言を問題視した人(59%)のうち、他の二人に投票したのは、それぞれ「29%、8%にとどまった」(同上)ということだ。

 また、「投票を決めた理由は、52%が『実績・経歴』を挙げ、『人柄』が22%、『公約・政策』が20%と続いた」「泉氏が展開した子育て支援策が一定の評価と期待感を得たとみられる」(同上)とある。 

 「ホッ」とさせてくれた理由は、「問題はあるけど、それとこれとは別」とはっきり区別した明石市の有権者の判断だった。



 

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